日本ホリスティック医学協会の情報誌の記事
日本ホリスティック医学協会の情報誌の記事

五大元素(五行)とは?

世界最古の文明であるヴェーダの教義(インド)によると、地球上のすべてのものは、5つの要素から成り立っている : 火、水、土、風、そして空(くう)。さらに、私達の健康は、この五大元素の完璧な状態によっている。ヴェーダだけではなくて、中国の伝統医学やチベット医学も、この要素に基づいて体系化されている(五行といわれる)。これは、火、水、土、木、そして金――であり、日本の曜日名である。 

五大元素のバランスを整える

インドと中国では五大元素の名前が異なるように見えるが、基本的な理論は同じだ。

森林火災や洪水、火山噴火活動、干ばつ、そして嵐といった自然災害はときどき起こるが、私達の地球を破壊するほどの規模ではない。

では、なぜ五大元素はガンや心臓疾患、精神疾患のような私達の健康や生命を脅かす病気を引き起こすのだろうか? 答えは簡単だ。五大元素の背景にあるメカニズムが、私達の体内でも自動的プログラムを使ってバランス修正してくれているが、私達がそのプログラムの邪魔をするからだ。

何を食べればよいか、どのようなライフスタイルが自分に合うのか――、私達の内なる声が案内するのだ。それを無視すると、つまり元素の自然反応の邪魔をすると、問題が起こるのである。

どの元素がおかしくなったかを判断できないと、いくら薬を飲んでも回復にはつながらず、症状が一時的に消えるだけである。こうした理論はとくに慢性病や心身病といった西洋医学では治りにくい病気の役に立つ。

HOLISTIC DIAGNOSIS

先の理論をベースにして、一体どの元素が問題を起こしたかを調べることが必要だ。たとえば炎症の場合は、患者さんの「火」が強すぎることが多い。それは「炎」という漢字に「火」が二つも入っていることからもわかる。次は、患者さんの「火」がなぜ増加したかを調べるべきだ。食習慣(アルコール、塩辛い食べ物など)が原因か、それとも精神的なレベルで「火」が誘発されているのか(怒り、ストレス、嫉妬など)。

患者さんにこのメカニズムを説明すると、「病因はそこにあったのか」と納得されて、回復に協力的になるのが普通だ。

不眠症、うつ、神経痛、耳鳴り、パニック症といった心身症は、「風」の元素が誘発されすぎていることが多いため、その原因(原点)はどこにあるかを探し出す。難しいケースもあるが、この方法で回復した症例は枚挙に暇がない。